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zoom RSS 米空軍独立の為の「日本焦土化作戦」

<<   作成日時 : 2017/08/19 08:47   >>

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 日本軍の絶望的作戦であったインパール作戦を描いたNHK特集も深く考えさせる内容であったが、昨夜の米軍側から見た日本本土「焦土化作戦」のドキュメンタリーも興味深いものが有った。


 日本本土無差別爆撃の「首謀者」としてカーティス・ルメイと言う将軍の名前はしばしば耳にしたが、当時の航空部将校によるその作戦が米国空軍独立という「野望」の一助となったと言う証言は新鮮であった。


 第二次世界大戦初期、アメリカの空軍力は世界でも6番目、ドイツや日本の後塵を拝する状況で有り、組織としても陸軍の下部に位置していた。

 その状況に対して陸軍航空軍のトップであるヘンリー・アーノルドは忸怩たる思いをしていた。彼は、戦線を飛び越え、敵の軍事施設を叩ける空軍力こそこれからの戦争の主役になれると思っていた。

 しかし、現実は甘くない。ヨーロッパ戦線に投入されたB17爆撃機は、高度7,000m程度を跳ぶ能力しかなく、精密な照準装置を以てしても、敵の攻撃を受ける事が多く、目標の数%を捉えるのがやっとであった。・・・そこで考えられたのが、10,000mを超える高高度を飛ぶことが出来る大型爆撃の投入で有った。それがB29である。

 アーノルドは、日本本土の軍事施設を叩くためにB29の投入を決め、マリアナを拠点に日本本土空襲を試みる。しかし、日本上空10.000mを超える高度には風速200mとも云うジェットストリームが吹き荒れ、こんどはその風が精密爆撃の行く手を阻む。4兆円(現在の貨幣価値)を超える予算を投じて導入されたB29・・・。一方、硫黄島を奪取した海軍は小型の爆撃機で日本本土の軍事工場を攻撃して成果を上げ始める。このままでは、ニミッツ(海軍司令官)にB29は奪われてしまう。 そう思ったアーノルドが白羽の矢を立てたのがカーティス・ルメイであった。

 ルメイは、中国大陸での精密爆撃で名を上げた人物であったが、日本本土への空襲では、人口密集地区への夜間低空での無差別爆撃と言う手段をとった。それは、密集度が高く、火に弱い日本の都市攻撃として1943年には出来ていた計画であった。その第一歩が3月10日の東京大空襲で有る。

 その後、この無差別爆撃は他の大都市にも応用され、終戦近くには中小都市にまで及び、多くの一般人がその犠牲となる。沖縄奪取以降、米軍は11月に予定した本土決戦に備えた。しかし、その前に空軍の力で戦争を終わらせたかったのがアーノルド以下航空軍の考え方であった。その結果が、広島・長崎への原爆投下である。

 1947年、陸軍航空軍は米国空軍として編成され、現在陸・海・空・海兵隊と言う4軍の中の一員として重要なポスト占めるようななった。

 日本本土の「焦土化作戦」や「原爆投下」とは何だったのか?勿論、それは日米の戦争で有るから色々な理由が挙げられよう。しかし、その中に米軍の組織内の勢力争いも有ったという事だ。そんなものの為に無差別に殺されていった無辜の民・・・、戦争とは惨いものだ。
 
 

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