演出は良いが・・・「壽三升景清」

新春花形歌舞伎:新橋演舞場「壽三升景清」です。
演舞場は昼・夜共にこの外題です。成田屋が八面六臂の大活躍!お正月らしい、素敵な演目を用意してくれました。
 何せ、一つの舞台で歌舞伎十八番の四つが楽しめると云う「お年玉」・・・、序幕から力が入ります。
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 結論は、「演出は良いが、脚本にはもう一工夫!」と言った処です。

 先ず、良かった処・・・、終盤の「牢破りの景清」の最期の場面から、「解脱」にかけて・・・、荒事らしい超人景清の「傾き」振り(大エビとお供えになった景清にはびっくり)と、対照的な「解脱」の嫋やかさは秀逸!・・・・、更に、津軽三味線のフューチャリングも素晴らしかったです。
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 また、「解脱」で、江戸の芝居小屋の様に、舞台にまでお客さんを入れたのは面白い演出でした。
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 頷けなかった点・・・、まあ、2013年の流行語やドラえもんまでは良いのですが、お約束の様な「今月の新橋演舞場・・・市川海老蔵に然も似たり」は、もう止めた方が良かった様な気がします。
 それから「関羽」の馬・・・、白馬は止めて欲しかった!(チョット、細かすぎるかな?)

 更に、もう一つ、工夫が欲しいと思った点は・・・、折角「通し狂言」と銘うっている以上は、もう少し四つの外題に繋がりを持たせて欲しかったです。そして、人間をもう少し描いて欲しかった・・・。
 確かに、「関羽」「鎌髭」と言う、ストーリー性に乏しい外題と、作りこもうとすれば良いドラマになる「景清」・・・、そして謎の「解脱」・・・、これをミックスしようと言うのは、難しいとは思うのですが、「みどり」では無く「通し」と言う以上は・・・、もう少し、「整理」と「工夫」が欲しかった様な気がします。

 そうは言っても、歌舞伎十八番でありながら、新作!・・・、成田屋の「野心」は素晴しいと思いました。
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