通し狂言「南総里見八犬伝」(国立劇場)

お正月気分もすっかり醒めた頃なのに、三宅坂の国立劇場はまだまだ華やか!楽しい舞台を味わう事が出来ました。

 音羽屋の親方は、本来なら主役である犬塚信乃が当たり役なのですが、今回は菊之助さんに譲り、道節と演出に回ったようです。
 発端から扇谷居城での大団円まで、八剣士の人物像を詳しく掘り下げて行けばとても四時間や五時間では収まらない狂言・・・、どうしても端折りにハショッテ、大急ぎで進めなければイケないのですが、何とかストーリーは破綻無く進んで行った様です。

 ただ、やっぱり、この話は・・・、狂言回し(ストーリー・テラー)のちゅ大法師や怨霊玉梓の存在を入れて欲しかった様な気がします。
 また、物語前半の「だんまり」で、未だ出会っていない八剣士を総出演させることは、無用な混乱を招かないかと少し気がかりでもありました。

 そうは言っても、全体とし・・・、舞台の豪華さ、役者の出来栄え、共になかなかのものがありました。
 特に、菊之助さん・・・、姿、動き、口跡・・・、共に抜群!今回は女形の姿は全く無かったのに、それでも妖艶な魅力を醸し出し、親方の真骨頂である「兼ねる役者」への道を着実に歩いているような気がしました。

 脇役も、時蔵さん、左團次さん、團蔵さんで十分・・・、さらに彦三郎さんと萬次郎さんが重みを与えています。私は、萬次郎さんの老女役が大好きで・・・、今日の「だめよ!ダメダメ!」も爆笑でした。

 舞台は、やはり国立の広大な間口を生かした豪華なお屋敷は見事でしたし、あえて「がんどう返し」を止めて「盆」を上手に使った「芳流閣」の立ち回りも良い趣向でした。

 最後に、話は狂言に戻しますが、八犬伝は、信乃を剣士の中心に据え、彼が仲間を増やしながら成長する、そしてそこには「玉」や宝刀と云ったアイテム、八剣士にはそれぞれの得意技が・・・、これは当にRPGですね。
 いつか、丁寧に作られたFFやドラクエの様な冒険ドラマに仕立てられたら良いなーと思います。

〇お正月気分の国立
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〇以外と見やすい客席・・・二階席でも花道7・3まで十分
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〇帰りには渋谷・東京・新宿方面に都バスがでます
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