宙乗り・本水・早替わり「ワンピース」

本日は、遅まきながら演舞場にて「ワンピース」の見物。4時半開演なのに、新橋にはお昼に到着。先ずは昼の部が始まって閑散としている玄関口を撮影。

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その後汐留で、シンガポール料理で腹ごしらえ…これが、中々の美味!鳥エキスで炊き込んだ長粒種のご飯が良い!

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そして、旧新橋停車場を見学…、更に、演舞場前のカフェで芝居が跳ねる時間を待つ。

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さて、「ワンピース」である。この荒唐無稽な海賊の物語を、伝統芸能にどう直すか???疑問を持つ向きも有ろう事だが、荒唐無稽は歌舞伎の真骨頂…、その点は全く問題が無い。ただ、心配なのは、漫画のキャラクターをそのまま移せるアニメに比べて、実写には元々ハンデが有る点。これをどう克服するかが問題であろう。

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劇場に入ると、既にルフィーさんがお出迎え!幕間に食する「ワンピース弁当」も用意して準備万端!開幕を待つ。

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ストーリーは、ルフィ―の義兄弟であるエースを取り戻すためにアマゾネスやら囚人やら、果てはドラッグクイーン軍団の協力を得て、海軍相手の大騒動と言った処…。これは、義理人情を扱う事が多い歌舞伎の世界観にしっかりマッチする題材だ。

舞台は、宙乗り・本水・早替わり…を駆使して息つく暇も与えない。スーパー歌舞伎ならではのスピード感溢れる展開は…、流石としか言いようが無い。
特に本水の水量と、サーフボードに乗って宙乗りをする猿之助の軽やかな姿は圧巻!
更に、スピード感を下支えするのは、明らかに伝統に裏打ちされた歌舞伎の舞台技術…、即ち、盆(回り舞台)、大小三種類のせり、花道、と云った「転換」の為の装置であることが嬉しい。
エフェクトも、布によって火や水を表現する古典的手法から、レーザー光線やプロジェクション・マッピングも多用して、躍動感を醸し出す。

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さて、役者は…、先ずは、梨園の方には申し訳ないが、「ドラッグクイーン」のイワンコフ、元帥センゴク、そして、シルバーズ・レイリの三役を熟す、新劇から参加の浅野和之が秀逸!歌舞伎に新劇役者が出ることは時々あるが…、例えばスーパー歌舞伎の金田龍之介や中村座の笹野高史は、どちらかと言えば歌舞伎役者然とした演技だったが、浅野さんは現勘九郎さんと共演した野田さんの「走れメルス(メロスではありません)」の時と全く変わらない、「夢の遊眠社」譲りのマシンガントークで、歌舞伎の舞台に素晴らしい化学変化を与えている。

更に、スーパー歌舞伎お馴染みの面々は、笑三郎・春猿は難なく、笑也・右近・猿弥・門之助は、既に要の風格。隼人・男女蔵・巳之助、そこに加わるエース役の福士はさっそうとしていて良い!

最後に、ルフィ―役の猿之助は…、私にとっては、いつもの猿之助の姿には何の違和感も無くて良かったが、アニメのルフィ―とはキャラが少し違い過ぎて「ワンピースファン」はどう思ったか?少し心配が残る。但し、役の中に入るのでは無く、役を自分の中に入れると思えば難無しと言えるであろう。

こんな歌舞伎が有っても良い…、と云うよりは、こんな歌舞伎も有るべきだろう!と云うのが今回の「ワンピース」だ。

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