日韓競作ドラマ「深夜食堂」

「深夜食堂」と云うドラマは、2009年に毎日放送が制作してTBSが配給した深夜ドラマだ。

 ドラマの形式は一話完結。午前0時に開店する新宿歌舞伎町近くの路地裏にある「めしや」・・・、この店は、コの字型のカウンターの真ん中に陣取るマスター(小林薫)が、客の注文に従って色々な料理を作る。
 物語は、注文された料理や注文した客のエピソードで成り立っている。何せ30分の短時間に一人の人間を描き切らなければならない窮屈さはあるが、そこはこのマスターが上手なストーリーテラーとなって無理なく進行させてゆく。

 食と人生の合体がこのドラマのキモ・・・、小林薫の謎めいた雰囲気と相まって、深夜食堂の世界観が広がる秀作であった。

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 一方、その韓国版・・・制作は大手SBS。場所はソウル、鍾路(チョンノ)の路地裏。東京で言えば新宿と云うよりは新橋に近い感じの街だが、食堂の造りやマスターの風貌は、日本版に限りなく近い。但し、この役のキム・スンウは、小林薫よりもイケメンである。

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 料理は、当然の事ながら韓国料理であるが、物語の展開は日本版の完全コピーと言っても良い。日本版が2015年に開催された『ソウルドラマアウォード2015』で、年間最高人気外国ドラマ賞を取った人気ドラマであっただけに、そのリスペクト振りは半端では無い。

 韓国では、余りに似すぎていて、韓国には無いスタイルの食堂である事が問題視されて、かなりの批判を受けた様だ。

 しかし、私は好きだ。多少無理を生じても原作に忠実で有ろうとする制作態度には好感が持てる。キム・スンウの重厚感のあるナレーションも良い。更に、韓国の歌謡曲であるトロットが流れ、押井守の 『女立喰師列伝』を彷彿とさせるオシメーション を使ったタイトルが秀逸だ。

 確かに人気作品の他国でのリメイクは難しいと思う。しかし、韓国人の低評価にも関わらず、日本人にとっては、崩してほしくないスタイルが守られていて、原作の持つ精神が生かされて、見ていて嬉しい作品となっていると思われる。

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