映画「FAKE」(監督:森達也)

「作曲家」佐村河内守氏とその妻の住むマンションに密着して長期取材を試みた森達也監督、渾身のドキュメンタリー映画。

 ゴーストライターを立て、自らを聾者と偽って、数々の作品を世に出したと言われる佐村河内守氏・・・、ついには、楽譜も読めなければ楽器も演奏出来ないとまで酷評されるに至る。

 一方、ゴーストライラーを自任する新垣氏は、著作にテレビにと大活躍。

 「川に落ちた犬」同様に叩かれ続ける佐村河内氏を、監督森達也はどう撮ったか?

 そして、決して公表しないでくれと言われたラストの12分とは・・・???

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 私にとってには、「ゆきゆきて、神軍」「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」「アクト・オブ・キリング」を上回る衝撃的な映画でした。・・・ドキュメンタリーとは思えない衝撃の結末・・・!これは、もしかしたら作り物では?と思うほどの驚き!

 ・・・今のところ、本年、最高傑作です。

 さて、まだ、封切って間もないので、ネタバレは書きませんが・・・

 この映画の肝は、

「佐村河内氏が稀代の嘘つきであるか否かでは無く、監督の森達也氏がドキュメンタリーと云う名のペテンを、観客に仕掛けたのか否かという事でも無く・・・、私は(または、観客が)森達也という人を信じる事が出来る人間であるか否かが試されている」という事だと思う。

 それにしても、映画に登場して、佐村河内氏に出演を依頼するテレビ局の人間の、何とも偽善的言動が鼻についた。そして、それと同時に、自分が交渉の当時者となった時の事を思うと、(同じことをしたのでは無いかと)うすら寒さも感じる。
 更に、佐村河内氏の事を、出演者の新垣氏を介して、いじり倒していたテレビ番組を見て、笑っていた自分も見えて来る。

 それに比べて、これ以上に無い逆境の中でも、ひたすら佐村河内氏の側につき続ける奥さまの何と気高い事か!・・・それだけは言える。

 最後に、上演館、横浜「ジャック&ベティ」・・・伊勢崎モールのはずれ、京急黄金町に近いこの界隈は、風俗店や飲み屋さんが点在する地域・・・、こんな「(江戸時代で言うところの)悪所」で頑張っている映画館。潰れないで欲しい。※黒澤の「天国と地獄」の舞台にもなっていたのが黄金町です。

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