「世界遺産:富岡製糸場」と「女工哀史」

 ユネスコ世界遺産「富岡製糸場」へ行ってきました。

 明治の富国強兵の時代、富国日本の礎を成した官営富岡製糸場は、巨大な「技術者養成学校」といてスタートしました。そこは、高度な技術者を養成するため、採算を度外視した国営工場でした。フランスの最先端の技術を取り入れるために働く女工たちの待遇は、当時としては格別なものがありました。週七日で区切った労働時間は、基本的には一日8時間週休一日であり、女子教育や食事・医療の提供もされる当時としては理想的な環境であり、ここから多くの熟練工が輩出されて行きました。

 但し、それは官営時代までの事・・・、大正期に入って劣悪な労働条件の中で厳しい労働条件の中で苦労した「女工哀史」の時代の事は、ここ世界遺産富岡製糸場」では語られることはありません。

 そこには、近年登録された明治の産業遺産群の一部に、戦前戦後に存在した内外の労働者・徴用者に対する過酷な労働環境があったのと同様の問題あります。

 確かに、官営時代の富岡は、当時としては名実ともに優良な労働環境が保たれていたようですが、民営になっても尚それが継続していたかはわかりません。・・・女工哀史やああ野麦峠に代表される物語の舞台は長野県や岐阜県飛騨地方であり、群馬富岡の事ではありません。ただ、民営化されてもなお、ここだけが優良な労働環境を保っていたのか否かは、展示やガイドさんの説明を聞いても良くわかりません。

 「模範的」な官営富岡製糸場と女工哀史の時代・・・、多くの疑問を残しながらこの日の見学を終わりました。

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