映画「僕は明日、昨日のきみとデートする」

 SFやファンタジーを楽しめるか否かは、ある程度の無理を承知でその世界を身を置くことが出来るか否かにかかっている。
 特に、タイムスリップものは、時間にに関する約束事を受け入れられるか否かが大切だ。

 「僕は明日、昨日のきみとデートする」は少し面白い設定のもとに出来ているファンタジーである。この映画をSFの範疇に入れている映画サイトも有るが、明らかにそれは間違いだ。この二人は、自分の意志でタイムトラベルをしているわけも無く、その現象には全く科学的な説明が加えられていないから、サイエンス・フィクションでは無い。・・・ファンタジーである。

 主人公は普通に生活をしている美大生高寿(福士蒼汰)。その前に現れた愛美(小松菜奈)に高寿は一目ぼれする。しかし、愛美は自分の住む世界とは別のところからやってきた人間だった。愛美は高寿の住む世界では、時間を遡って生きているのだ。要するに、高寿が出会った愛美の「時」は、高寿と過ごす最後の日を過ごす日であったと云うところから物語はスタートする。

 時間を遡る生物がこの世にあらわれると言えば、この生物は後ろ向きに歩み、話す言葉はテープレコーダーを逆回しにした様に聞こえるはずで、タイムラインの上で人は、一瞬しか出会えないはずだが、これでは物語にならない。・・・二人の時は、一日を区切りに、同じ時間軸を過ごしながら、高寿は進み、愛美は戻る。この「ご都合主義」に付き合って行ければ、涙無くしては語られない結末を迎える事が出来る。・・・そして、私は、元来、そんな世界観も受け入れてしまう素質があるようで・・・、やはり、泣けた。

 未来から来た愛美は、どんどん記憶を失って行くのだが、そのことをお互いが理解しあった時、どんな明日を高寿は過ごそうとするのか?・・・究極の優しを見せる福士蒼汰が良い!未来から来た愛美を演じる小松菜奈も良いのだが、私は福士蒼汰こそ抱きしめたくなった。

 あり得ない世界に身を置ける鷹揚さを持った貴方!・・・見るべきでしょう。

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